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コラム

②血糖値を安定させる食事の5つのコツ

②血糖値を安定させる食事の5つのコツ

前の【トピック①血糖値スパイクとは?】では、血糖値スパイクが集中力や体調に影響する仕組みをお伝えしました。
では実際に、毎日の食事でどんなことを意識すればよいのでしょうか。

特別な食材や難しい制限は必要ありません。 いつもの食事への「ちょっとした工夫」が、子どもの集中力を守る土台になります。


まず知っておきたいこと:糖は「敵」ではない

「血糖値が上がるから糖を控えよう」と考えてしまいがちですが、それは少し違います。
糖(ブドウ糖)は脳の唯一のエネルギー源です。糖を極端に控えると、脳はエネルギー不足になり、かえって集中力は下がってしまいます。受験期の子どもに糖質制限は必要ありません。
大切なのは、
「ゆるやかに上げて、安定させる」こと。
急激に上げないこと
急激に下げないこと。
このコントロールが、長時間の集中を支える食事の基本になります。


血糖値を安定させる5つのコツ

コツ① 朝食は抜かない
朝食を抜くと、午前中ずっと血糖値が低い状態が続きます。 脳へのエネルギー供給が不足したまま授業や勉強をすることになるため、集中力に影響しやすくなります。
「時間がない」「食欲がない」という朝でも、手軽に食べられるものを少しでも口にすることが大切です。朝食の具体的な工夫は、[トピック③:朝ごはんー脳を目覚めさせる朝食の作り方]でご紹介します。

コツ② 炭水化物だけの食事にしない
ごはん・パン・麺だけの食事は、血糖値が上がりやすくなります。これは炭水化物(糖質)が消化・吸収されやすく、単体では血糖値を急上昇させやすい性質を持つためです。
たんぱく質や脂質と一緒に食べることで、消化・吸収のスピードがゆるやかになり、血糖値の上昇が抑えられます。「ごはんだけ」「パンだけ」の食事は、できるだけ避けるようにしましょう。

コツ③ たんぱく質を必ず組み合わせる
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品など、たんぱく質を含む食品を毎食ひとつは組み合わせましょう。
たんぱく質は血糖値の急上昇をゆるやかにするだけでなく、脳内の神経伝達物質(集中力・気持ちの安定に関わるセロトニンやドーパミンなど)の材料にもなります。成長期の子どもには、エネルギー補給と脳のパフォーマンスの両面から、毎食のたんぱく質が欠かせません。

コツ④ 食べる順番を意識する
同じ食事内容でも、食べる順番によって血糖値の上がり方が変わります。
野菜やたんぱく質(おかず)を先に食べ、炭水化物(ごはん・パン)を後から食べると、血糖値の急上昇を抑えやすくなります。「サラダや副菜を先に」「ごはんは最後に」というシンプルな習慣で効果が出やすいため、まずここから試してみてください。

コツ⑤ おやつの選び方を工夫する
おやつは「我慢するもの」ではなく、「うまく活用するもの」です。
甘いお菓子や清涼飲料水を単体でとると、血糖値スパイクを起こしやすくなります。選び方と組み合わせをひと工夫するだけで、おやつは血糖値の安定にも役立つ存在に変わります。
もし甘いものをどうしても食べたいときは、血糖値が上がりにくい食品と組み合わせるのがおすすめです。たとえばナッツやチーズ、ゆで卵などのたんぱく質を一緒にとると、血糖値の上昇がゆるやかになります。
おやつの詳しい選び方は[トピック⑤:おやつ — 血糖値を上げやすいお菓子に気をつけよう]で、塾前の軽食については[トピック④補食 — 塾前の軽食、何を食べさせる?]でご紹介します。※coming soon

「完璧な食事」よりも「続けられる工夫」を

5つのコツを一度に全部実践しようとしなくて大丈夫です。
まず1週間、「毎食にたんぱく質をひとつ足す」ことからを試してみてください。卵でも、チーズでも、納豆でも。それだけで午前中の集中が変わってくる可能性があります。
小さな変化の積み重ねが、長い受験期を乗り越えるコンディションをつくっていきます。


親子で意識したいおすすめポイント!
まず1週間、朝食にたんぱく質をひとつ足すことから始めてみましょう。
卵でも、チーズでも、納豆でも。それだけで午前中の集中が変わってきます。
「今日は何を足した?」と親子で確認し合うと、自然と習慣になっていきます。


この記事を書いた人

井上 智美
管理栄養士・分子栄養学アドバイザー

受講者のべ1万人以上。栄養学・分子栄養学の知見をもとに、成長期の子どもの食と集中力について伝えています。「毎日の食卓が、わが子の力を引き出す」をテーマに、ご家庭で実践できるノウハウをお届けします。

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