「暑い夏に湯船なんて…」そう思って、シャワーだけで済ませていませんか？
冷えたオフィスや電車から一歩外に出ればうだるような暑さ。この温度差が自律神経のバランスを乱し、「冷房病」や「夏バテ」を引き起こす原因に。シャワーだけでは体の汚れは落ちても、深部の冷えは解消されません。だからこそ、夏には湯船に浸かるべきなのです。
今回は、シャワーでは得られない「ぬる湯入浴」の効果、そして、その効果を最大限に引き出す「マグネシウム入浴」についてご紹介します。

目次

なぜ「ぬる湯」が良いの？

ポイントは38〜40℃程度のぬるま湯に、15分ほどゆっくりと浸かること。
熱すぎるお湯（42℃以上）は、体を興奮させる交感神経を優位にしてしまい、かえって疲労感が増したり、寝つきが悪くなったりすることがあります。しかし、ぬる湯はじんわりと体を温め、心身をリラックスさせる副交感神経を優位に働かせます。これにより、乱れがちな自律神経のバランスが整い、心身の疲労回復が促進されます。

効果をさらに高める「マグネシウム入浴」

夏のぬる湯入浴を、さらにワンランク上の習慣にしませんか？そこでおすすめしたいのが、「マグネシウム入浴」です。
私たちの健康に欠かせない「必須ミネラル」であるマグネシウム。骨や歯の健康はもちろん、筋肉や神経の働きをサポートし、心の安定にも重要な役割を果たしています。現代社会では不足しがちと言われるこのマグネシウムですが、実は皮膚からも効率よく吸収（経皮吸収）されることが分かっています。このメリットを生かす新習慣としてご提案したいのが「ぬる湯＋マグネシウム」です。

ぬる湯にマグネシウムを入れることで、具体的には下記のようなメリットがあります。

1. 質の高いリラックス効果とストレス緩和
マグネシウムは、「抗ストレスミネラル」とも呼ばれ、神経の興奮を鎮める役割も。ぬる湯のリラックス効果に加え、マグネシウムが経皮吸収されることで、より深いレベルでの心身のリラックスを促進。ストレスや不安感を和らげ、精神的な落ち着きをもたらします。

2. 筋肉の緊張緩和と疲労回復の促進
マグネシウムが不足することで筋肉の痙攣や肩こり、こむら返り、全身のだるさに繋がることがあります。お風呂でマグネシウムを吸収することで、筋肉がほぐれやすくなり、スポーツ後の筋肉疲労や日常の肩こり、腰痛などの緩和が期待できます。ぬる湯の温浴効果と相まって、より効率的な疲労回復に。

3. 良質な睡眠のサポート
マグネシウムは、睡眠ホルモンであるメラトニンの生成に関与したり、神経伝達物質GABAの働きを助けたりすることで、睡眠の質を高める効果が知られています。ぬる湯で体がリラックスし、さらにマグネシウムが体内に吸収されることで、スムーズな入眠を促し、より深く質の高い睡眠へ。
また、就寝の1〜2時間前に入浴すると体温がスムーズに下がり、自然な眠気が促されます。これにより、寝苦しい夏の夜でも質の高い睡眠に繋がりやすくなるのです。

4. PMS（月経前症候群）やむくみの緩和
PMSの症状に悩む女性にとって、マグネシウムは特に注目すべきミネラルです。マグネシウムは筋肉の過剰な収縮を抑えることで生理前の不快な痛みやだるさを軽減する可能性があります。また、体内の水分バランスを整える作用もあるため、PMS期に感じやすいむくみの緩和にも役立つとされています。ぬる湯による血行促進効果との相乗効果で、つらい症状が和らぐことが期待できます。

ほかにも、夏の健康に役立つプチ健康習慣

夏の健康管理には、毎日の少しの工夫が大きな差を生みます。
朝はいきなりアイスコーヒーを飲むのではなく白湯で内臓を温め、涼しい時間のウォーキングで代謝を上げ、ミネラルやカリウム豊富な食事を意識する。そして一日の終わりには、マグネシウム入りのぬる湯にゆっくり浸かり自律神経を整える。これらの習慣を組み合わせることで、今年の夏は、より健康的で快適に、そして美しく過ごせるはずです。さあ、今日からできることから始めてみませんか？

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