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ラベンサラ〈マダガスカルを代表する薬用植物〉
地元の人々に愛される香りの木
クスノキ科の常緑高木。マダガスカルを代表する植物のひとつです。ラベンサラには現地の言葉で「香りの木」という意味があります。
マダガスカルでは、古くから民間療法に利用されており、葉や樹皮などの薬草、エッセンシャルオイル(精油)などが利用されています。エッセンシャルオイルは、葉から抽出するものと、樹皮から抽出するもの2種類があり、成分や香り、作用にも違いがあります。
ハーブ調をベースに、スパイシーさや甘さを感じられる香りです。ローズマリーやユーカリにも似ていると言われますが、より穏やかで繊細な印象です。
同じマダガスカルの植物で、ラヴィンサラという似た名前のクスノキ科の植物がありますが、「よい葉」という意味の別の植物で、香りも作用も異なります。この2つが混乱して販売や説明がなされていることが多いので、エッセンシャルオイルを購入する場合は、ラベンサラ= Ravensara aromatica、ラヴィンサラ= Cinnamomum camphoraという学名で判断します。
人への利用
現地では、樹皮を煮出したものをお茶にして飲んだり、湿布として利用したりします。樹皮から採れるエッセンシャルオイルは、エストラゴールという毒性が高い成分を含むため、アロマセラピーではあまり使われません。
葉から採れるエッセンシャルオイルは、抗菌作用の高い成分が多く含まれていて抗菌や抗ウィルス作用にすぐれているため、他の精油とブレンドし、スプレー剤などにして使うのがおススメです。作用も穏やかなので、安全に使うことができます。鎮痛作用もあり、関節痛や神経痛などにも利用できます。
犬への利用
抗菌などを目的に、他のエッセンシャルオイルとブレンドし、スプレー剤などにして使うのがよいでしょう。
注意事項
・子ども、妊婦、授乳中、高齢者、敏感肌の方、重疾患をお持ちの方、動物(とくに猫)へのエッセンシャルオイルの使用は、注意が必要な場合があります。専門書や専門家、医師のアドバイスを参考にしてください
・樹皮を原料とするRavensara anisata という学名のエッセンシャルオイルは毒性があるので、購入・使用はご注意ください
参考文献・サイト
生活の木「Life Ware Book」