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子どもの歯は成長とともに変化し、一生の健康に影響を与えます。
乳歯の時期から正しくケアすることで、きれいな歯並びを育て、むし歯を防ぐことができます。年齢に応じたケアについて歯科医師の百海啓先生にお話を伺いました。
むし歯は9歳にかけて増加します
生まれたばかりの赤ちゃんのお口から、やがて乳歯が生えそろい永久歯に生え替わるまでは、成長とともに口内の環境も目まぐるしく変化し、同時にむし歯リスクも高まっていきます。自分でしっかりとケアできない子どもの間は、親御さんが一緒に「歯育て」をしてあげる必要があります。
そもそもむし歯ってどうしてできるの?
むし歯は口の中のむし歯菌が食べかすの糖をエサにして「酸」をつくり、その酸が歯を溶かすことでできます。歯みがきが不十分だったり、甘いものをダラダラ食べたりするとむし歯になりやすいです。
さらに、子どもがむし歯になりやすいのは、成長段階で歯並びや歯の隙間に変化が多く、隙間ができやすいこと、そしてむし歯菌から歯を守るエナメル質が薄いことが原因です。
この期間にむし歯予防の習慣をつくることは親の大切な役割だということを意識し、大切な歯を一緒に守ってあげましょう。
歯並びが悪いとむし歯菌が潜みやすい隙間ができ、嚙み合わせが悪いと咀嚼がうまくいかず、消化液である唾液の分泌に影響を及ぼすことも。大切な歯並びの土台づくり=顎の成長は赤ちゃんのときから始まっていることを覚えておきましょう。顎の骨や筋肉の発達のためには「歯がため」を活用することをおすすめします。
「歯がため」選びのポイント
✔ 安全な素材
✔ 赤ちゃんが握りやすいサイズ・形状
✔ 適度な硬さ・弾力のあるもの(歯ぐきにやさしく、しっかり噛める)
✔ 洗いやすく、清潔を保ちやすい(煮沸・食洗器洗浄OKのもの)
おすすめの歯がため
STEP0 ステップ0 トレーニング&歯がため <0~12か月用> 2色展開 715円(税込)
その他にできることとして、母乳や哺乳瓶の乳首を選ぶときは、吸う力をしっかり使うものを選ぶこと、離乳食が始まったら月齢に応じて弾力のある食材(お米、根菜、肉など)を取り入れてしっかり噛む動作を促すことも大切です。
乳歯が次々と生えてくるこの時期には、むし歯菌の棲みかも増えてきます。
正しい歯みがきを習慣化しないと、「歯みがきが嫌い」→「十分に磨けない」→「むし歯になりやすい」という悪循環に。この時期の歯みがき習慣が将来の歯の健康に直結することを意識して、子どもと一緒に毎日楽しみながらしっかり歯みがきしていきましょう!
2歳までのむし歯予防では、下記のことに気を付けましょう。
・歯みがきを「嫌なこと」ではなく自然な生活習慣にするために、親子で楽しみながら歯みがきを。
子どもの好きな色の歯ブラシや、ご褒美シールなどで楽しむ工夫をするのも◎
・安全な歯ブラシで「一人磨き」にもチャレンジ&パパママはしっかり仕上げ磨きを。
・甘いものやジュースはなるべく控えめに、飲み物はお茶やお水を基本にしましょう。
≪おすすめの歯ブラシ≫
3歳頃には上下合わせて20本の乳歯が生えそろい、食事や間食のバリエーションが広がるためむし歯のリスクが高まります。また、乳歯は永久歯よりエナメル質や象牙質が薄く、むし歯が進行しやすいため特に注意が必要です。この時期の子どもの歯にあった歯ブラシで丁寧に歯みがきをする習慣を。
この時期は以下のことに気を付けてあげてください。
・3歳ごろからしっかり奥歯を使うようになりますが、奥歯は溝が深く汚れがたまりやすいため、むし歯になりやすいです。奥歯の溝をしっかり磨く習慣を。
・5歳ごろから顎の成長が活発になり、永久歯が生える準備が始まります。よく噛む習慣をつけて顎の成長を促しましょう。
・乳歯のむし歯は進行が早いため、定期的な検診が重要!歯医者さんのアドバイスを参考にフッ素塗布を。
≪おすすめの歯ブラシ≫
6歳頃から前歯や奥歯の「6歳臼歯(第一大臼歯)」が生え始め、9歳頃までに多くの乳歯が永久歯へと生え替わります。
乳歯と永久歯が混在するため、高さや歯並びが凹凸になり磨きにくくなります。生え替わりの途中では乳歯がぐらついたり、抜けた隙間に食べカスが詰まりやすいためにむし歯のリスクが高まります。
また、生えたばかりの永久歯はエナメル質が未成熟でむし歯になりやすいということにも注意が必要。正しいケアと定期健診で、子どもの永久歯をしっかり守ってあげましょう。
この時期のむし歯予防では以下のことに気を付けましょう。
・6歳臼歯が生えてきたら、より丁寧に歯みがきを心がけましょう。親の仕上げ磨きも重要です。
・溝や歯並びの凹凸を意識して磨きやすい歯ブラシを選び、丁寧にブラッシングを。
・生えたばかりの永久歯のエナメル質は未熟。引き続きやわらかい毛の歯ブラシを選びましょう。
・ダラダラ食べは控え、おやつや食事は決まった時間に。
・定期的な歯科検診で、生え替わりのチェックを!
≪おすすめの歯ブラシ≫
毎日のケアや歯科検診を小さいうちから習慣にすることで、子どもの健やかな成長を守ってあげましょう!
監修いただいた先生
歯学博士 百海 啓 先生
・日本大学歯学部卒業
・北海道大学大学院 歯学研究科博士課程修了 歯学博士取得
・医療法人社団 百海歯科医院 理事長 就任
厚生労働省認定 歯科医師臨床研修指導歯科医
札幌市幼児歯科健診 担当医
札幌市立発寒東小学校 学校医