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快適マタニティライフのために!妊娠中のデリケートゾーンケア―『妊娠中に必要な“フェムケア”って?』
じつはお悩みが多くなる時期なのです
妊娠中は胎盤から分泌されるホルモンの影響でおりものが増えるので、デリケートゾーンのかゆみやにおいが気になるというお悩みが多く聞かれます。
これは生理的な変化なので多くは問題ないですが、感染症のサインということもあるので普段からおりものの状態を観察しておくことが大切です。
おりものってどんな感じなの?
おりものは膣や子宮の出口で作られる分泌物が混ざったものです。膣内の潤いを保ち、雑菌の侵入や増殖を防ぐ働きを持っています。半透明から白っぽい色で卵白のように少し粘り気があります。乾くと薄黄色のパサパサした感じになります。においはあまり感じないか、膣内の乳酸菌の影響で少し酸っぱいにおいがすることもあります。
妊娠中のケアで大切なこと
妊娠中のデリケートゾーンはいつにもまして敏感になります。
清潔を心がけてほしいですが、洗いすぎは皮膚や粘膜に刺激となります。外陰部を傷つけないようにそっと丁寧に洗いましょう。おだやかな洗浄力のデリケートゾーン用のソープがお勧めです。ちゃんと洗えているかときどき手鏡でチェックしてみましょう。
産婦人科の診察時に恥垢が残っているのを見かけることもあるんですよ。
膣カンジダ症かも?! いつもと違いを感じたら、早め受診がお勧めです
デリケートゾーンが過剰に蒸れて、不衛生な状態が続くと膣内の自浄作用が低下し、雑菌が増えてしまいます。
特に妊娠中は常在菌のバランスが崩れ、抵抗力が落ちるので膣カンジダ症にかかりやすいです。強いかゆみを感じたりヨーグルト状のおりものが多量にでたりと不快な症状を感じたら、妊婦健診予約日を待たないで早め受診がお勧めです。
おりものの量が増えて気になるということで、妊娠中ずっとおりものシートを使う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お肌が弱い方でしたらオーガニックコットンライナーや布ナプキンライナーなどを使って、こまめに換えてみましょう。
妊娠中のフェムケアはいつも以上にやさしく、丁寧に。ご自身のからだとちゃんと向き合って、快適マタニティライフをお過ごしください。
助産師 三宅はつえ さん
出張開業助産師。東京大学医学部非常勤講師。NHK連続TV小説「さくら」などTVドラマや映画、漫画の出産・助産監修も。