
今からでも遅くない!春のムズムズ対策に取り入れたい4つのこと春の訪れとともに心も弾む季節ですが、花粉症の方にとっては少し憂鬱な時期でもありますね。くしゃみ、鼻水、目…
脂質は五大栄養素の一つであり、さらには三大栄養素の一つです。
脂質はエネルギーになり、身体を作ります。
この身体を作るというのは、人間の身体の全細胞37兆個以上ある細胞の一つずつの細胞の膜の原料となるという意味でとても重要です。
ただ、一番重要なポイントが身体の調子を整えるという生理活性作用があるということです。
この生理活性作用とは、栄養素の中ではビタミン・ミネラルがすることと思っている方が多いのですが、実は脂質の役割。その中でも生理調整機能として使われる脂質は限られていて、オメガ3をはじめとする必須脂肪酸がそれにあたります。
EPAは特に抗炎症、喘息や、女性によくあるところでは月経痛に効果があります。
月経痛は何で起きるのかというと、月経における出血、つまり子宮内膜が剥がれる時に過度に子宮が収縮し、痛みを起こすことが原因です。この収縮を弛緩してあげることで、痛みを和らげることができます。また血液さらさら効果により、スムーズに内膜がはがれることで、収縮による過度な痛みを感じなくなります。
また更年期の女性にも有効です。
更年期障害の原因は、卵巣の機能低下によるホルモンバランスの崩れから、自律神経バランスが乱れてしまうことにあります。
DHA/EPAは、脳内で神経伝達物質の一種であるセロトニンの量を増やして、副交感神経を刺激し、交感神経を抑制して、自律神経のバランスを整える働きがあります。
そのため、ホットフラッシュをはじめとする血管運動症状や睡眠の質の低下、うつや不安感などを感じる更年期女性にはぜひ試していただきたい脂質成分です。
このDHAは、血液検査をすると極端に皆さん足りていません。
全く足りていないこれから50代から80代の方が人口の二人に一人になっていく高齢化日本社会にとって、とても重要です。
DHAは正常な脳の発達や視力を維持するのに極めて重要な脂肪酸です。
脳の環境において、シナプスという脳の神経細胞はこの樹状突起を伸ばしながら情報伝達をしていくわけですが、このスピードに圧倒的な関わりがあるのがDHAです。
記憶・学習機能向上効果, さらには臨床応用として脳機能障害の代表的疾患であるアルツハイマー病やうつ病との関連性において非常にDHAが重要な役割を果たしていることが、多くの海外の論文で明らかになっています。
次回はオメガ6・ボラージオイルのお話をしたいと思います。
文:アンチエイジングフードマイスター・リーダー 唐澤佐千子