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12日間のアメリカ出張で歩いた歩数は約20万歩。今回は Los Angeles と New York をまわり、メインイベントはLAから車で約1時間のアナハイムで開催された、世界最大級のオーガニック展示会 「ナチュラルエキスポ」 でした。
ヨーロッパにもオーガニック系の展示会はありますが、近年注目しているのはアメリカ。
理由はシンプルで、ビジネスとマーケティングの国であり、毎年必ず新しいブランドや商品が生まれるからです。
「オーガニック=定番ばかり」というイメージを覆すように、アメリカのエキスポにはその年の“トレンド”が色濃く反映されています。
今回も新たに 2社と契約。4月から共同で新商品の開発を進めていきますので、どうぞ楽しみにしていてください。
今年、アメリカの保健福祉長官ロバート・ケネディ・ジュニア氏が「アメリカ人の病気の原因は超加工食品と食品添加物である」と発表したことが大きな転換点になっています。
国民の健康は国家の安全保障に直結するという考えのもと、2025–2030年の新しい栄養ガイドラインでは「加工度の低い、栄養密度の高い食材を中心に」という方針が示されました。
その背景には以下のような主張があります。
●超加工食品(UPF)・ぶどう糖果糖液糖・炭水化物の大量摂取が慢性疾患増加の原因
●食品添加物・化学物質の規制を欧州並みに強化
●学校給食・病院食から加工食品を排除し、食を医療の基盤に
●食品産業の影響力を透明化し、国民の健康を優先
この流れを受け、PEPSIやコカ・コーラは これまでのぶどう糖果糖液糖(コーンシロップ)のみの商品ラインに砂糖(コーンシュガー)のラインを追加して対応すると発表。
日本でも同様の動きが広がることを期待したいところです。

会場でも「Eat Real Food(本物の食べ物を食べよう)」というメッセージが昨年とは比べものにならないほど掲げられていました。
エキスポで探すのは、バイヤー視点ではなく メーカーとしての原材料と未来のトレンド。
今回特に印象に残った3つをご紹介します。
① キノコ系(Mushroom Trend)
欧米では日常的にキノコを食べる文化が薄いものの、コロナ以降、βグルカンなどの成分が注目され、キノコ食品が急増。
免疫系の文脈から、今年は特に存在感がありました。
② スポーツドリンクの進化
アメリカでは運動が生活の一部。
汗をかいた後のスポーツドリンクは欠かせませんが、従来品は添加物やぶどう糖果糖液糖が多いのが課題でした。

今回の展示会では政府方針の影響もあり、新しいタイプのスポーツドリンクが多数登場。
ただし人工甘味料使用のものが多く、そこは少し残念。
希少糖(羅漢果)を使ったものも見られました。
日本では粉末やペットボトルが主流ですが、アメリカでは 個包装のリキッドタイプ がトレンドになっていました。
③ ホールフーズ系のお菓子(Whole Foods Snacks)

これまではドライフルーツが中心でしたが、今年は 野菜チップス が一気に存在感を増していました。
契約した工場は 真空低温フライ(80℃) による加工が特徴。
真空状態で、低温であげることで酸化を防ぎ、栄養素の損失も少ない点が魅力です。
4年前から国内で同様の加工ができる工場を探していましたが、ようやく理想的なパートナーに出会えました。
アメリカのオーガニックスーパー「EREWHON」でもケールチップスが大きく展開され、 今後はブロッコリー、カリフラワー、ビーツなども拡充予定とのこと。
手軽に野菜をとれる“ホールフーズ系スナック”は、間違いなく次のトレンドになると確信しています。
今回の出張では、これから形にしていく新しい原材料やアイデアとの出会いがたくさんありました。
4月から本格的に開発がスタートしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。