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コラム

デリケートゾーンケアは今や素敵女性のたしなみです!

デリケートゾーンケアは今や素敵女性のたしなみです!

欧米では当たり前なデリケートゾーン用のソープ。フェイス用のソープは知っているけど、なぜデリケートゾーン用?と思う方は意外と多いものです。そう、デリケートゾーンはフェイスケアと同様にケアをすべき場所なのです。

2017年は日本のデリケートゾーンケア元年といわれ、様々なデリケートゾーンケア啓発本が出版されました。それから4年たった今は、生理をより快適に、生涯に渡り女性性を楽しむことを技術で解決する「フェムテック」という流行もうまれています。

女性には5つのライフステージがある

女性のカラダは大きくわけて、5つのライフステージにわけることができます。

ひとつは小児期。二次性徴がはじまる思春期、人によっては出産育児を経験する性成熟期。そして更年期と老年期です。それぞれの時期は女性ホルモン「エストロゲン」の影響を受け、膣内環境が変わり、全身状態もかわり、ライフステージに合わせて、様々な悩みや疾患がうまれてやすくなります。ですから、デリケートゾーンケアは一つではなく、ライフステージに合わせたケア方法が必要になってくるのです。

デリケートゾーンケア2つの常識

どうやってデリケートゾーンケアをすればいいの?どんなメリットがあるの?そんな疑問に2つの要点から簡単にせまっていきたいと思います。

☑ 洗う

デリケートゾーンといわれる部分は外性器と内性器。重要なポイントとして、内性器(膣内)はソープなどで洗ってはいけません。なぜなら内性器(膣内)はpH4〜5程度の弱酸性に保たれ、自身の持つデーデルライン桿菌という乳酸菌にまもられているからです。

しかし、外性器は小児期から性成熟期にかけて分泌物が多く、老廃物もたくさんでる時期。そのため、尿や月経血の吹き残しや老廃物が長時間肌にふれることでのかゆみに悩む方も多くなります。また外性器のひだの間や恥垢といわれるものがたまって匂いの元になることも。

更年期以降はエストロゲン減少により、分泌物は減りますが、体調の変わり目にオリモノが増えたり、尿漏れがあったり。それらがかゆみや匂い、炎症の原因になってしまいます。これらのお悩みはpHのあったソープでしっかりと洗う習慣をつけることで解決します。

しかし、ボディ用、フェイス用の石けんはアルカリ度が高く、デリケートゾーン自身の守る作用も洗い流してしまうので、デリケートゾーンのpHにあった専用のソープを使うことがポイント。また陰部は経皮吸収率が腕の内側の42倍。余計なものをカラダの中に取り込まないためにも、安心で安全な成分をつかったものを選びましょう。

☑保湿する

エストロゲンが十分な思春期や性成熟期でも、今やVIO脱毛や化繊の下着、生理用ナプキン、座る生活が長いことでの血行不良などで思いのほか外陰部は乾燥しています。さらに更年期以降はエストロゲンの減少の影響で皮脂のワックスエステルが減少し、より陰部は乾くばかり。

そのため、しっかりと清潔にしたあとは、デリケートゾーンの血行をよくしてあげるためにもマッサージミルクでマッサージ。更年期、プレ更年期の方はオイルでのお手入れが欠かせません。毎日清潔を保ち、ミルクやオイルでマッサージすることで、外陰部の異変や炎症に早めに気が付くこともメリットの1つです。

デリケートゾーンをケアすることは自分を大切にすること

毎日少しの時間、デリケートゾーンに意識を向けてあげるだけでも、自分のカラダを大切にしている実感が得られるはずです。デリケートゾーンケアをする第一の目的は、その実感にあるといっても過言ではありません。さらに、デリケートゾーンは全身の状態を映す一反射区です。実際に会陰というツボは東洋医学ではとても重要なツボの1つです。

デリケートゾーンが乾燥していれば、カラダの他の部分も乾燥しているかもしれません。かゆみがひどければ、それは食生活が乱れているサインかもしれません。その他のお悩みも女性ホルモンが揺らいでいるサインなのです。

だからデリケートゾーンケアだけをしていればそれでよいというわけではありません。月経血で自分の体調がわかるように、デリケートゾーンケアはカラダ全体を意識し、ホリスティックにとらえる方法の1つと考えて頂きたいと思っています。

デリケートゾーンケアのパイオニアとして

※Pubicare organicは2023年5月にリニューアルを行なっております。詳しくはこちら。

たかくら新産業は、10数年前からデリケートゾーンケア商品「Pubicare organic」等を開発、販売してきました。しかし、時代はまだまだ「デリケートゾーン」という言葉を使うのも恥ずかしいし、助産師や看護師さんさえ習ったこともないという分野でした。

そこで、2017年より医療従事者や女性のための講座を主催している講師の方々のみを対象に、デリケートゾーンケアの正しい情報ハブになっていただこうと始めたのが「デリケートゾーンケアアンバサダー講座」。産婦人科のドクターと女性の専門家である助産師が手を組み、「まずは正しい知識の啓蒙を」とつくられたのがこのプログラムです。

「デリケートゾーンケアアンバサダー」は今年で四年目となりますが、初回から満席。今でも半年先まで満席という大人気の講座となり、日本全国の600名を超えるアンバサダーが、自分のコミュニティを中心にデリケートゾーンケアの正しい知識をお伝えしています。

アンバサダー講座は二部制で第一部は西洋医学編、第二部は東洋医学編として、ホリスティックなケアを提唱しています。講師は多くのTVドラマのお産監修などもこなす出張開業助産師の三宅はつえさん、デリケートゾーンケア元年に発刊されたベストセラー「ちつのトリセツ〜劣化はとまる」の医療監修者、ホリスティック助産師のたつのゆりこさん。このお二人の講師からデリケートゾーンケアのコアなトピックスを4回の連載コラム形式でお届けします。

次回コラムは三宅助産師の「性成熟期の女性のお悩み〜カンジタ、かゆみ、匂い、黒ずみ、肌荒れ」についてです。どうぞお楽しみに!

文:デリケートゾーンケアアンバサダー講座ディレクター 唐澤佐千子

    

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