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コラム

(1)子どもへの伝え方

(1)子どもへの伝え方

中学受験は本当に大変です。

小学校高学年といえば、だいぶ成長してきたとはいえ、まだまだ子どもです。本当は放課後に友達と遊びたいのに、学校が終われば塾へ行き、家に帰ってからも勉強。人によっては家庭教師の授業まで受けています。

考えてみると、本当に大変ですよね。

しかも、頑張って勉強しているのに、なかなか思うように点数が伸びないこともあります。さらにちょうど反抗期も重なって、親の言うことを素直に聞いてくれない時期でもあります。

我が家もまさにそうでした(笑)。

当時の私は、少しでも息子の力になれたらと思い、いろいろなことを試していました。でも、私や妻が何を言ってもなかなか聞いてくれませんし、こちらもつい感情的になってしまうことがあります。

子どもはストレスがたまる。親もイライラする。気づけば妻と息子のやり取りもギクシャクしている。

そんな状況を何とかしたいと思いながら試行錯誤を続ける中で、いくつか「これは効果があったな」と感じるポイントがありました。

今回は、その中でも特に大切だと思うことを皆さんと共有したいと思います。

「専門家の先生が言ってたよ」

中学受験当時、頑張っているのになかなか成績が伸びなかった息子に、何かしてあげられることはないかと思い、アロマセラピストの友人にお願いして「頭が良くなるアロマスプレー」を作ってもらったことがあります。

脳の働きをサポートすると言われるエッセンシャルオイルを配合したもので、「アロマの専門家が作ったスプレーらしいよ。勉強する前に使うと集中しやすいんだって」と息子に渡しました。

すると息子は、
「そんなの効くわけないじゃん」
と言って全く興味を示しませんでした。

「せっかく作ったのになあ」と思っていたのですが、その日の夜、こっそり部屋をのぞいてみたら、勉強を始める前にしっかりスプレーを使っていたんです。

その時に気づいたんですよね。

子どもたちは、親が思っている以上に真剣なんです。

遊びたい気持ちもある。でも、それ以上に「なんとか成績を上げたい」「結果を出したい」と思っています。

だからこそ、何か少しでも効果がありそうなものには、実は興味があるんです。

ただ、それを親の前では見せないだけなんですよね。

そこで私が工夫したのが「伝え方」でした。

反抗期の子どもは、親の言うことを素直には聞きません。でも、先生や専門家の話は意外と聞くんです。

そこで、「専門家の先生が言ってたよ」という伝え方をするようにしました。

例えば、
「中学受験の専門家が言ってたんだけど、甘いジュースを飲むと血糖値が急に上がって、その後に眠くなったり集中力が落ちたりするらしいよ」
とか、
「大学の研究で、菓子パンや甘いお菓子を食べると勉強効率が下がるって分かったらしいよ」
とか、
「先におかずを食べてからご飯を食べる方が脳が働きやすいんだって」
そんな感じです。

さらに、
「もし塾でジュース飲んでる子がいたら、授業中に眠くなっちゃうかもね」
なんて少し冗談っぽく話すと、意外と子どもは覚えているものです。

するとコンビニでジュースではなくお茶を選んだりするようになるんですよ。

言う内容だけでなく、どう伝えるか。

これは受験期の親にとって、とても大切なポイントだと思います。

高倉 健
「大切な家族に、心からだいじょうぶだと思えるものを」をテーマにオーガニックコスメや食品、ペット用品などを企画・販売する(株)たかくら新産業の代表取締役。

プライベートでは一男の父親として子育てに積極的に参加。息子の中学受験で出会ったカリスマ家庭教師安浪京子先生と共に、中学受験に挑む親子をサポートするためのイベント『中学受験おやこコンパス』を主催・プロデュースしている。