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持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO認証)について
RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)は持続可能なパーム油の生産・製造・流通・消費を目的とした非営利組織です。
パーム油の問題
熱帯で育つアブラヤシの実から採れる油で、カップ麺、お菓子、パンなどの加工食品や、化粧品・パーソナルケア用品、洗剤、医薬品などの消費生活用製品からバイオ燃料に至るまで幅広く利用されています。日本で使われる植物油の1/4がパーム油といわれています。パーム油は多用途に使われるだけでなく、単位面積当たりの収量が他の植物油脂に比べて非常に高く、安価です。 そのため、1990年代から急速に需要が伸び、今では大豆を抜いて世界で生産される植物油脂のトップとなっています。
その為にアブラヤシの生産をめぐって熱帯雨林の破壊など、様々な問題が起きています。
RSPO認証は上記の問題を考え経済的に存続可能であり、環境的に適切かつ社会的に有益である農園にのみ認証がおります。
>RSPOについてもっと詳しく(WWFジャパンサイト)
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3520.html
RSPOの4つのサプライチェーンモデル
・アイデンティティプリサーブド(Identity Preserved,IP)
認証されたパーム油生産現場から最終製品製造段階に至るまで完全に他のパーム油と隔離され、どのアブラヤシ農園から得られたのかが特定できる認証モデルです。
・セグリゲーション(Segregation,SG)
複数の認証された農園から得られた認証パーム油からなり、他の非認証パーム油とは混ぜ合わされることなく、認証油だけで最終製造者まで受け渡される認証モデルです。生産農園を一つに特定できませんが、認証農園から生産された原料であることが保証されます。
・マスバランス(Mass Balance,MB)
認証農園からの認証油が流通過程で他の非認証油と混合される認証モデルです。物理的には非認証油も含んではいますが、購入した認証農園とその数量は保証されます。
・ブックアンドクレーム(Book&Claim,B&C)
物理的な認証油の移動を伴う3つの方式とは異なり、認証油の証券が生産者と最終製品製造者、販売者との間でオンライン取引されるモデルで、グリーン電力類似の方式といえます。これによりサプライチェーンの認証油流通体制が未整備で調達困難な場合でも、認証生産者を直接的に支援することが可能になります。ただし、この方式は将来的に認証油だけの取引が可能になるまでの間の暫定的な仕組みとして位置づけられています。
(参照:WWF JAPAN)
A.P.D.C.ブランドでは、パーム油原料のアブラヤシ産地で生じているさまざまな問題の解決を目指すRSPO認証を受けたパーム油のみを使用しています。