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植物・天然成分辞典
レモンマートル〈レモンよりレモンの香り〉
スパイスや香料として活躍するレモンマートル
オーストラリア原産で、ティーツリーやユーカリと同じフトモモ科の常緑樹です。芳香成分のうち90%以上が、レモンに似た強い香りをもつシトラールです。実際のレモンには数%しか含まれておらず、レモン以上にレモンの香りがすると言われています。オーストラリアのアボリジニは、料理や薬草として利用してきました。
アロマテラピーで使用されるエッセンシャルオイル(精油)は、葉を水蒸気蒸留して採取します。
光毒性(塗布した肌が日光にあたるとシミになる)のあるフロクマリンを含まないので、レモンのエッセンシャルオイルの代替として利用されます。
人への利用
レモン様の香りを生かして、料理のスパイスや香料に使われます。ハーブティーでは、そのすっきりさわやかな香りで、リフレッシュ効果が期待できます。酸味を考慮せずレモンの香りを得られることから、ケーキやアイスクリームなど、乳製品の香料としても重宝されています。シトラールには忌避効果や抗菌、抗真菌、抗ヒスタミン効果があり、虫よけスプレーや虫刺されケア、石けんやシャンプー、抗菌製剤の材料として用いられます。
犬への利用
忌避効果を利用した虫よけや、鎮静効果によって心を落ち着かせるのに有効です。
注意事項
・子ども、妊婦、授乳中、高齢者、敏感肌の方、重疾患をお持ちの方、動物(とくに猫)へのエッセンシャルオイルの使用は、注意が必要な場合があります。専門書や専門家、医師のアドバイスを参考にしてください
・緑内障、前立腺肥大の患者は使用を控える必要があります
参考文献・サイト
・フレグランスジャーナル社 三上杏平著「カラーグラフで読む精油の機能と効用」
・ウィキペディア「レモンマートル」