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赤ちゃんからはじめる虫よけの話
赤ちゃんからの虫よけ対策が大切
赤ちゃんの表皮の厚さは、大人の約半分ほどで、少しの刺激にも反応してしまうデリケートなお肌です。さらに、生後2か月頃から思春期前までは、皮膚の水分量と皮脂量は少ない状態が続き、常に乾燥肌でもあります。そのため、ちょっとした虫刺されが悪化してしまうことも珍しくありません。
デリケートな赤ちゃんのお肌を守るためにも、虫よけ対策をしっかり行うことが大切です。
乳幼児の肌の特徴
Point 01
表皮の厚さは大人の約半分
Point 02
大人と比べて乾燥している
赤ちゃんには天然由来成分の虫よけ剤がおすすめ!
一般的な虫よけ剤に多く含まれる忌避成分「ディート」は、皮膚への刺激が強いため、赤ちゃん、お子様や敏感肌の方には、ハーブなどから作られる天然由来成分の虫よけ剤もおすすめです。ご自身が安心できる虫よけ剤を賢く選択して、十分な虫よけ対策をしていただきたいと思います。
虫さされが思わぬ皮膚トラブルに
蚊による虫さされは、一週間ほどで治ることがほとんどです。しかし子どもの場合、しこりができて、かゆみがぶり返す「遅延性アレルギー反応」が起こりやすく、掻きむしって悪化させるケースが目立ちます。その中でも、傷口から細菌が感染して発症する「とびひ」は、すぐに皮膚科受診が必要です。もし、一週間以上経ってもかゆみが続くようであれば、一度皮膚科を受診しましょう。
早めの皮膚科受診が大切です!
●遅延性アレルギー
赤いしこりができ、ぶり返す強いかゆみが特徴です。
●とびひ
水ぶくれ、かゆみ、痛み等。患部を触った手から全身に広がります。
●ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群きゅうきん せい ねっ しょう よう ひ ふ しょうこうぐん
虫さされのかき壊し傷から、ブドウ球菌が感染。6歳未満に発症し、ヤケドのように皮膚が剥がれます。入院が必要です。
赤ちゃんに安心して使える虫よけ成分 基礎知識
虫よけ剤の成分には、化学的に合成されたケミカル系と天然由来のナチュラル系に分けられます。「ディート」などのケミカル系の成分は効果が強い反面、肌への負担も大きく、小児では使用回数に制限が設けられています。
一方のナチュラル系は、虫が嫌うハーブのアロマで虫よけをします。肌への刺激も少なく、オーストラリアでは医薬部外品として販売される程、効果が認められています。
ケミカル系
ボディ用には吸血を防ぐ忌避成分が、空間用には
殺虫成分が含まれています。
主な配合成分
忌避剤:
ディート、イカリジン
殺虫成分:
トランスフルトリン、
ピレスロイドなど
ナチュラル系
人には無害でも虫にとっては嫌な香りがあります。その香りを利用して虫よけをします。
主な配合成分
シトロネラ、ペパーミント、
ユーカリ、ティーツリーなど
赤ちゃんにおすすめのナチュラル系虫よけ
蚊の嫌いな香りがする代表的な精油の種類
シトロネラ
忌避効果のある精油の代表格。かるい甘さがある柑橘系の香りで、気分もすっきりリフレッシュします。
ペパーミント
さわやかな清涼感あるメントールの香り。気分をリセットしたい時に使われています。
ユーカリ
オーストラリア原産。原住民が古くから重宝してきた精油。クールでさわやかな香りです。
ティーツリー
ユーカリ同様、オーストラリア原住民が古くから重宝してきた精油。フレッシュで清潔な香りです。
意外な事実
秋も「蚊対策」は忘れないで
9月の末を過ぎると、暑さも少し和らぎ、過ごしやすい季節になります。
夏場の必需品である「虫よけスプレー」を持ち歩くのをやめて、BBQやキャンプ、公園へお散歩などにお出かけされると思いますが、みなさん本当に大丈夫でしょうか・・・?
秋でも蚊に刺されたことありませんか?
「蚊」といえば夏のイメージですが、みなさんも秋に刺された経験ありませんか?
以下は8月以降も蚊に刺されているかを定期的にアンケート調査をしてきた結果です。
アンケートの結果では、9月に入っても8月と同様4割以上が「刺された」と回答しており、10月中旬の段階でもまだ3割以上が「刺された」と回答しております。
楽しい行楽で、不快な思いをしない為にも、秋以降も「蚊対策」をしっかりしましょう!
秋の蚊は必至!?
蚊が活発に活動する気温は25℃~30℃と言われています。気温の低下とともに鈍くなりますが、活発とはいえなくとも10月下旬~11月上旬くらいまでは活動しています。
しかも秋の蚊には、人を刺さないとならない理由があるようです。
蚊は成虫のまま越冬できない為、秋の終わりに越冬卵を産みます。産卵するためには吸血が必要なので、秋の蚊は子孫繁栄の為、必死になって刺しにくると言われています。
もっと知りたい!虫よけQ&A
知っているようで知らないことだらけの「虫よけ」。
そんな疑問にお答えします。
Q:どんな虫に注意が必要?
一般的に多いのは蚊(アカイエカやヒトスジシマカなど)による虫さされです。まれに刺された箇所が大きく腫れ、発熱などを起こす「蚊アレルギー(蚊刺過敏症ぶんしかびんしょう)」になる恐れがありますので注意しましょう。
Q:蚊に刺されやすい部位は?
蚊は、人の呼吸に含まれる二酸化炭素や、汗の匂い、体温を目印に近寄ると言われています。
そのため、服から露出している顔や首、手足は刺されやすいでしょう。
Q:刺されやすい時間帯と場所は?
アカイエカは、主に夕方〜夜間に屋内で吸血します。ヒトスジシマカは、主に昼〜夕方に屋外(特に
ヤブや木陰など)で吸血します。シーンに合わせた対策が必要です。
\目的に合わせて選ぶ/
ナチュラル虫よけ剤の選び方
スプレータイプ
1日何回でも使えるから、動きが活発で汗っかきな月齢の赤ちゃんにピッタリ。
肌にやさしくて使用回数に制限のない、ケミカル成分不使用のものがおすすめ。
ミルクタイプ
乾燥しがちな赤ちゃんの肌には、保湿効果を兼ねたミルクタイプがピッタリ。
全身にくまなくサッと塗れる、のびの良いものがおすすめ。
虫よけUV
虫よけ効果のあるアロマの日焼け止めを選べば、ケアが1本で済んで簡単。
敏感肌な赤ちゃんには、石けんで落とせるタイプのものがおすすめ。
布・空間用
肌に虫よけできない新生児や月齢は、ベビーカーや洋服に使える布・空間用が便利。
赤ちゃんが舐めても安心な、天然由来成分100%のものがおすすめ。
ディフューザータイプ
室内空間用
ベビーベッドのある室内で、長時間広範囲に使うなら、ディフューザータイプが安心。
水や火を使わないコンセントタイプがおすすめ。