調査結果

ハチミツ・ハーブ液の黄色ブドウ球菌・肺炎レンサ球菌の効果確認試験結果

ハチミツ・ハーブ液の黄色ブドウ球菌・肺炎レンサ球菌の効果確認試験結果

ハチミツの一般的に知られる効能(殺菌・抗菌作用)

ハチミツは古代から生薬として認められ、世界各国、様々な文明でも抗菌力・殺菌力は認められ治療のために使用されていました。

ハチミツの体力回復、整腸作用・便通改善、解毒・殺菌作用の効果があると言われており、その他にも免疫アップ、エイジングケアなども期待できます。

体力回復

食べたものの多くの糖類は最終的に果糖やブドウ糖に分解され、体内へ吸収されますが、ハチミツの糖分はもとからこの果糖とブドウ糖。つまり、消化する手間や負担をかけずに、ダイレクトにエネルギーとして吸収されるのです。

整腸作用・便通改善

はちみつに多く含まれるオリゴ糖とグルコン酸は、善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑制してくれます。こうして善玉菌が腸の中で優位になると、腸の蠕動(ぜんどう)運動が適度に促進され、お通じを良くしてくれます。

解毒・殺菌作用

はちみつは80%という高い糖度を保っているため、細菌が繁殖できません。はちみつにはブドウ糖由来の過酸化水素(別名オキシドール)が含まれており高い殺菌効果を発揮します。

試験目的

弊社で作ったハチミツ・ハーブ液の黄色ブドウ球菌・肺炎レンサ球菌に対する効果を確認するために実施しました。

試験材料および試験方法

1. 供試検体

ハチミツ・ハーブ液

2.供試ウイルス

1)黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus ATCC29213

2)肺炎レンサ球菌 Streptococcus pneumoniae ATCC49619

3.区制

供試菌 検体 検査時点(分)
黄色ブドウ球菌 対照
試験
滅菌生理食塩水
試験資材
0、1、15
1、15
肺炎レンサ球菌 対照
試験
滅菌生理食塩水
試験資材
0、1、15
1、15

4.試験方法

① 検体10mLを試験管内に用意した。

② 検体の中に各菌液を0.1mL接種した。なお、接種直後はボルテックスミキサーにより1秒間攪拌を行い、その後検体は25℃で静置した。

③ 対照区は、接種後0分(直後、1分及び15分において、菌液を接種した検体を試験管から採取して別の試験管に分注し、滅菌生理食塩水で10倍階段希釈した。

④ 試験区は、接種後1分及び15分において、検体を試験管から採取して別の試験管に分注し、滅菌生理食塩水で10倍階段希釈した。

⑤ 希釈液を各寒天培地(以下参照)に塗抹後、以下の温度及び時間で培養した。

菌種 培地名 培養温度(℃) 培養時間(時間)
黄色ブドウ球菌 ハートインフュージョン寒天培地 35±2 18
肺炎レンサ球菌 羊血液寒天培地 35±2 24

⑥培養後、発育したコロニーから菌数を測定した。

菌液接種後1分及び15分の菌数測定結果において、対照区に対する試験区の減少率(%)を算出し、効果を確認した。なお、本試験において減少率は以下の式で算出した。 減少率(%)=(1-対象区/(対象区-試験区))

試験結果

1)黄色ブドウ球菌

表1:菌数測定結果:黄色ブドウ球菌

検査時点(分) 対照区 試験区 減少率(%)
0 5.7×10 5
1 4.8×10 5 4.3×10 4 91.0
15 3.5×10 5 <1.0×10 >99.99

単位:cfu/mL

図1:黄色ブドウ球菌数(対数)推移

2)肺炎レンサ球菌

表2:菌数測定結果:肺炎レンサ球菌

検査時点(分) 対照区 試験区 減少率(%)
0 1.7×10 5
1 1.2×10 5 <1.0×10 >99.99
15 1.1×10 5 <1.0×10 >99.99

単位:cfu/mL

図2:肺炎レンザ球菌数(対数)推移

考察

ハチミツ・ハーブ液の黄色ブドウ球菌・肺炎レンサ球菌に対する効果があることがわかった。